”あははっ!お姉ちゃぁぁんっ!!”

”逃げ・・・て・・・お姉ちゃ・・・ん・・・”





                          






「う・・・・・」

は、見覚えのあるベッドで目が覚めた。
そして視線には、見覚えのある男二人と、大怪我をして寝ている子供、そしてそのそばに
その子の母らしき人がいた。


「あっ!さん!!」

はその声に反応して、飛び起きた。

「ど・・・どうしたんですか?」

・・・はどこだ・・・?」

「えっ・・・??」

は声のするほうに顔を向けた。
話しているのはトランクスだった。

「夢・・・・か・・・」

は大きく息を吐いた。

「随分・・・うなされていましたが・・・」

トランクスが気遣う。
はベッドから降りて、ドアの近くにいた悟天の方に向かった。

・・・気がついたんだ」

悟天がそう言った瞬間、は悟天の胸元を勢いよくつかんだ。

「・・・・どういうつもりだ・・・?」

は悟天を睨みつけた。

「どういうつもり?何のことだよ」

「さっき・・・・なんで止めた!!」

「その体で行くつもりだったの?死にに行くようなもんだよ。無謀すぎ」

「て・・・・っめ!」

は悟天に向かって拳を振り上げた。
悟天は表情の1つも変えなかった。

さん!!落ち着いてくださいっっ!!」

トランクスがの肩をつかんで止めに入った。

「何で止めるの!?トランクス!!」

「悟天はさんのことを思って・・・・」

「私の事を思っているんだったらさっきの場所に置いていってくれた方がよかったっっ!!」


「・・・・・お母さん・・・・・」

とトランクスが話しているときに、ベッドのほうで幼い声が聞こえた。

「あっ・・・・・・!!坊やぁっっ!!」

大怪我をしている子供の母親と思われる人物が目をうっすらと
あけた子供のほうに駆け寄る。

「あぁ!!本当に・・・本当によかった・・・・」

なきながらそう言っている女性に
悟天は優しい笑顔で近づいていった。

「もう大丈夫ですよ。さぁ、僕!俺がわかるかな???」

悟天は生まれつきの明るい笑顔で子供に話しかけた。

「お兄ちゃん・・・誰?」

「俺は悟天っていうの!!よろしく〜〜!!」

「うんっっ!!」

子供は安心したように言った。
それを見たは気がつくと自然に子供のほうへ近づいていった。
に気がついた子供はにこっと笑って、

「・・・・お姉ちゃんもよろしくね!!」

といった。
その言葉を聞いた途端、は涙が溢れ出した。
女と言われたからではなかった。

「・・・・・お姉ちゃん?・・・っわぁ!!」

は子供に抱きついた。

「お姉ちゃん?どうしたの??なにか悲しいことでもあったの??」

「ごめん・・・・・ごめんね・・・・・」

「え・・・・?」

「ごめん・・・・・・」

は泣きながら子供にずっと抱きついていた。
隣にいた悟天は、優しい微笑をして

「俺も交ぜてぇ〜〜〜!!」

と言いながら二人に飛び込んできた。

「わっ・・・こら悟天!!」

はいきなりの出来事に逃げることができなかった。

            案の定       ベチャッッッ

「う〜〜〜〜〜〜!!悟天重いぃぃ〜〜〜〜!!」

はもがきながら言う。
もがいている中で、は子供と目があった。
子供はにこにこしながら

「お姉ちゃん、明るくなって嬉しいな!!」

と言ってきた。
はくす・・・っと笑って、
”ありがとう”と一言つぶやいた。



一週間後、子供は傷が回復して親と共に自宅へ帰っていった。

トランクス・悟天・の三人は、トランクスの部屋でただぼーっとしていた。
そこに悟天が口を開いた。

の笑顔が戻って本当によかったよ〜〜〜!!」

「・・・・フン」

明るい口調で話す悟天には頬を赤めながら顔を背けた。

「・・・・・っで、前に追っていた奴のことそろそろ教えてくれないかなぁ??」

「え・・・・・その・・・・」

は少し戸惑う。

「大丈夫だよ!!俺たちだけの秘密にするから!!」

「(そういう問題じゃねーだろ)・・・わかった。
あのさ・・・私に前まで””っていう年下の妹みたいな
子がいたんだ・・・。」

・・・その言葉をさんは寝ている間に何度も言っていました。」

トランクスが言う。

「そっか・・・。 ・・・それで、ある日突然・・・・・」

「突然?」

「殺されたんだ」

「・・・・・・!!」

「私が追っていた奴いるだろ?あいつらが殺したんだ。
いきなり私たちのいる村に乱入してきて老若男女問わずに・・・皆殺しさ」

「そこで・・・ちゃんも?」

悟天が聞く。
は静かに頷いた。

の奴さぁ・・・、自分が死にそうなくせに何も知らない私の家入ってきて
”逃げて”とか言いやがってさぁ・・・。」

は薄笑いしながらかすれた声で言う。

「・・・っで、私が病院に連れて行こうとしたら、人形みたいに動かなくなっちまって・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・」

を静かなところへ葬った後、敵をとるって約束したんだ。
それから・・・鎖が私の唯一の味方になった。」

が鎖をみつめる。

「だから・・・追いかけたんだ」

悟天が言う。

「私が・・・さっさとあいつらを始末しなかったから
また犠牲がでた・・・。になんて言えばいいんだよ・・・・!!」

は自分の髪を手でかき乱した。
目には大粒の涙が見える。
悟天はトランクスと顔を見合わせた。
そして悟天はの頭に手をぽすっとのせて笑顔で言った。

「大丈夫だよ!!は一生懸命頑張っているんだから!!
ほらほら〜泣かないで!!俺たちもいるんだからさっっ!!」

はいきなりの悟天の言葉に驚きを隠せなかった。
けれどそこにはトランクスと悟天の安心できる笑顔があった。

「なんだよ・・・もぅ。人が真剣な話してるってのに〜〜〜」

クスッと笑いながらは涙を拭いた。

「そうだ!ねぇ!!ちょっと外出ようよっ!」

悟天が言う。

「えっ?なんで?」

「いいからっ!!ほらほら鎖持ってっ!!」

「???う・・・うん」

はよく分からないまま悟天の後に続いた。


                           外


「ねぇ、悟天、外でなにするの?」

は悟天の方に振り返った。しかしそこに悟天の姿はない。

「あ・・・あれ!?悟天?」

はあたりを見渡した。すると後ろの方でヒュッという音がした。
はすぐそれに気づいて、上手くかわした。どうやら石のようだ。
ほっとしたのもつかの間、次は何十個という石がとんできた。

「えっっっ!!ちょっとぉぉ〜〜!!」

も鎖で対抗する。

                        30分後

はその場に倒れこんだ。

「っあ〜〜〜。もう駄目・・・」

息を切らしているに、ようやく悟天が姿をあらわした。
そして上からを見下ろす。

!鎖の感戻った?」

悟天がに言う。

「え??感??」

はなんのことだかわからなかった。

さぁ、傷のせいでこの頃鎖持ってなかったでしょ?
なまったままあいつらと戦いにいくのは無理があると思ったんだ!!」

はハッとした。

「え・・・じゃあ私の為に・・・?」

「うんっっ!!」

悟天の笑顔には頬を赤めた。

「ありがとう・・・。けど私、そいつらが今何処にいるのか分からなくて・・・」

「それなら心配なし!!」

あまりに速い答えにはきょとんとした。

「俺がどうして怪我をして倒れているを見つけたんだと思う?」

「あ・・・・・・そういえば・・・・」

の”気”を探ったんだよ」

「”キ”??”キ”ってなに?」

「話すと長くなるからそれは置いといて・・・」

「お前の説明が下手なだけだろ」

悟天の言葉にトランクスがつっこむ。

「いいのっっ!!トランクス君は黙ってて!!
・・・・・・とりあえず!!あいつらのいる場所はわかるの!!
もちろん行くんでしょ?」

「・・・・・・行くっっっ!!」

は叫ぶ。

「OK!!じゃ、いくよ!!絶対無理はしないこと!!」

「いろいろ・・・ありがとう。あのさ・・・私がの敵とったら・・・」

「えっ?なに?」

「い・・・言いたいことがあるからっ!!!」

は真っ赤な顔を下にむけながら言った。

「・・・・・・・・・・・うん。」

悟天は優しく微笑んだ。
そしてをお姫様だっこして空に浮いた。
はなにがなんだかわからないまま、シュッと音がしたかと思うと、
いつのまにかの敵となる相手の目の前にいた。
けれどは驚かなかった。

「助けは必要?」

悟天はをおろして言った。

「一人で十分」

は相手の数を数えてニッと笑いながら答えた。

「そうみたいだね。あんなやつら、の相手にもならないよ」

悟天もニッと笑った。
二人に気がついた敵は、こっちに近づいてきた。

「なんだぁ?こんなところでデートかお二人さん」

「そっちの女なかなかよくねぇ?なぁ、俺たちと遊ぶのと、今ここで殺されるの、どっちがいい?」

「・・・どっちも嫌だ。」

は鎖を取り出して構えながら言った。
悟天はクスクスと笑いながら空に浮いた。

「ここで見物させてもらうよ!!!!」

悟天はなんの心配もしていない顔で叫んだ。
は自分の拳を悟天へ向けた。

「見ててねっ」

「うんっ」

は敵のほうに顔を向けた。
反抗的な態度をとられたうえに、無視までされた男達は完全に殺人モードに入っていた。
はニコッと笑って鎖を上げた。そしてそのまま振りおろす。
敵の腕が宙に舞う。次に、足・頭が。
悟天は上で苦笑いしながら拍手をしていた。
は次々来る敵たちを倒しながら思っていた。



                       ッ、見ててねっ








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長いなぁ・・・。
っというか、ちょっと夢小説にしては変すぎるところが・・・。
それに今時息子を坊やなんて呼ばないですよね・・・(汗
悟天が悟天じゃないなぁ〜〜〜ふぅ。
様、お次は大丈夫ですよ☆
頑張ります〜〜〜♪


次回最終話!!
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