気絶してしまった悟天を紫色の髪をした
男が覗き込みながらため息をついた。

「心配しなくても大丈夫みたいですよ。
嬉しそうに寝てますし・・・」

は少し赤くなった。

・・・さんですよね?悟天から聞いています。
いろいろ大変でしたね。けれど、もう安心してください」

紫色の髪をした男が笑顔で言う。

「・・・・・なぁ。アンタの名前、なんつーんだ?」

が恐る恐る聞いてみる。

「俺ですか?トランクスです。」

トラン・・・!?・・・・・。

「お、親の名前聞いてもいいか?」

「親?俺の母さんの名前はブルマですけど・・・何か?」

「いっ、いやっ!!何でもねーよ!ハハハハハッ・・・!」

「  ?   はぁ・・・」

すっげぇ名前の家族だな。いやいや、失礼か。
そんなことを考えながらもは悟天のほうを見る。

「さっき、悟天がいた酒場がいきなり爆発したんだ。
悟天がやったのかはわからねーけど、悟天・・・かなり怒ってたんだ。」

「・・・・・・・・・・・」

「悟天・・・、一体どうやって・・・・・」

「・・・さん、悟天に気に入られたみたいですね。」

「え?どういうことだよ?」

「悟天は好きな女の人が怪我したりしたら、人殺しも簡単にするんですよ。」

(なんでそんなこと知ってんだよ)

はそう考えながら、もの凄くドキドキしていた。
好きな・・・?嘘・・・悟天が?冗談だよな・・・。

「悟天・・・人殺しなんてするのかよ」

「・・・・現にこうして、貴方の為に人を殺しています」

「悟天・・・・・」


「痛・・・・・・・っ」


「!!!悟天!」

悟天が頭をかきながら起きあがった。

「トランクス君」

「あっ?なんだよ」

「水ゥ〜〜〜〜〜」

「はぁぁ!?」

「俺喉渇いちゃった。」

「脱水症状で倒れろ」

「え〜!?ひどっ!!」

「あぁぁ〜〜ったく!!わかったよ!」


バタンッッッ!!


「あ・・・・・行っちゃった。」

はトランクスが出て行った扉を見つめながら言う。

!!!」

「へっ?」

「気がついてよかったよ〜〜〜!!心配したんだよっ!!」

「えっ?えっ?あっ・・・あぁ。助けてくれて・・・サンキュな。」

は顔が赤くなって、照れ隠しに悟天から顔を背けた。

「えいっっっっ!!」

「っえぇぇえ!?」


ボフンッ


悟天がをベッドの上に倒した。

「さっきのねぇ、気絶したの演技だよっ!!」

「なっ・・・・・!?」

悟天がの上で話す。

「言ったでしょ〜?男の力なめちゃだめって♪」

「ってことは・・・・・」

「そっ♪トランクス君、俺が気絶してないって初めからわかってたんだよ!!」

「おまえら・・・・・・」

「ふっふっふ〜〜♪助けたお礼に・・・失礼しま〜〜〜っす!!」

「・・・・てぇ!?わわわわわわわ・・・・!!」

悟天の顔が迫ってきた。



バシャッ



『冷っっ!!』

二人同時に声をあげた。
トランクスが静かな顔で”ぬれたコップだけ”持ってたっていた。

「悟天・・・、俺のベッドの上で何してやがる・・・」

「・・・あははははっ!おかえりっ!トランクス君っ♪」

悟天はあせりもせずに笑っている。
は正反対。顔中真っ赤でベッドにうずくまっていた。

「あはははは じゃねーだろ。大丈夫ですか?さん・・・」

「・・・・・ほっといてくれ」

はもうトマト状態。

「トランクス君が来なければ楽しめたのにねーー?♪」

「ご・て・ん・・・?」

「あぁぁ!!嘘嘘!トランクス君!!」


・・・こいつらといると妙に落ち着く。
この気持ちは・・・・・?

さん。学校には通っていないんですか?」

「えっ?あ、あぁ・・・。私みたいな奴が行くようなところじゃねーんだ」

「それは・・・なぜですか?」

「なぜって・・・・・・・」

トランクスの質問には少し戸惑う。

「みんなから”ちゃん”って呼ばれるから〜〜?」

悟天がケラケラ笑いながら言う。
は悟天を睨みつけた。

「・・・・なぜ、男の真似を・・・?」

トランクスが聞いてくる。

「・・・・・・・・・おまえらには関係のねぇことだ」

あぁぁーーー!!なんで私こんな風にしか話せないんだよっ!!
怒ったかな〜〜〜〜。
   すると外のほうでいきなり爆発音がした。
はそれでここの場所が、いつもと違う場所だということにやっと気づいた。

「えっ・・・・?ここ、どこだよ!!」

「西の都です。」

「西の・・・!?オレンジスターハイスクールのある・・・か!?」

「えぇ」



とトランクスが話していると、外から悲鳴が聞こえた。


「私の・・・!!私の子供が車に惹かれたんです!!誰かっ・・・!助けてぇぇぇ!!」

女の人の叫び声だ。

「惹かれた・・・?子供が!?まさかあいつら・・・・・!!」

はベッドから急いで起き上がって外に出て行った。

「あっ・・・!!!?」

悟天が後に続く。もちろんトランクスも。
は外に出ると、血だらけの子供を抱いてる女の人の方に向かった。

「惹いた車どこだっ!!!!!!」

「え・・・・っえ・・・。に・・・逃げたの・・・・。」

「逃げた!!?」

悟天とトランクスもに追いついた。

「・・・・・っくそ!!!」

は車の逃げた方に走り出す。

「ちょ・・・っ!!!?どうしたのっ!?」

悟天もすぐにの方に走り出す。

「お・・・っい!!悟天!!」

「トランクス君!!その子・・・頼んだよっ!!」

「・・・・・っ!!あぁ!!!!!任せておけっっ!!」

「ありがとう!!!!」







・・・・・・・・・





二人は何十分も走った。

!!止まって!!まだ傷完全に治ったわけじゃないんだよ!!!」

悟天はにそう叫び続けるが、は聞こうともしない。

「あの子供を惹いた奴・・・知ってるの!?」

「あぁ・・・・・・っ!!」

「と・・・とにかく止まって!!!!」

は黙々と走り続ける。

・・・。力づくでも止めるっ!!」





シュンッ・・・・




「!!!!!!!!」

悟天の姿が目の前に現れた。

「なっ・・・!?ご、悟天!?」

「止まってって言ったはずだよ?」

「なっ・・・・、何言ってやがる!!止まったらあいつらに
逃げられちまうだろっ!?子供惹いたんだぞ!?」

傷口をおさえているを悟天は見た。

「子供はトランクス君に頼んだ。もう大丈夫だよ。
だってひどい怪我してるんだから休まないといけないんだ」

「今はそんな事言ってる場合じゃねぇだろ!?どけよっっ!!」

「どかないよ」

「どけって・・・・・・!!」

は鎖を取り出した。

「俺には効かないよ」

「あぁ、そんなこと知ってるさ」

「・・・?」

は近くにあった柱に鎖を巻きつけて
軽々と高いビルの屋上まで飛び乗った。

「じゃあな、悟天。私はあいつらを逃がすわけにはいかないんだ」

「・・・・・・俺もを行かせるわけにはいかない」

「・・・・・・・っわ!?」

気がつくと、また悟天が目の前にいた。

「!!!お・・・お前一体何なんだよ・・・・・!
頼むから行かせてくれよ・・・!!」

「駄目だ」

「くっ・・・・・!!」

は駆け出した。悟天も追いかける。

「あいつらそんなに大事なの?」

走りながら悟天が聞く。

「・・・・・・・・・・」

「・・・・仲間だった奴?」

「・・・・・・・・・・」

は何も返答せずに走った。
するとの服の色がだんだんと赤に変わってきた。

「・・・!!!!傷が・・・・!!」

悟天がそれに気づいて叫ぶ。

「・・・・っどうってことねぇ!!」

「止まって!!」

「うるせぇ!!」

「・・・・ぃいかげんに・・・」

悟天の口調がいきなり暗くなった。
は驚いて振り返った。

一瞬だった。

目の前が真っ暗になって、
は気を失った。


「しばらく・・・休んだほうがいいよ。ごめんね、・・・。」








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ふ〜〜。やっとできたカンジ。
ひょっとしてネタギレ?
文の進み方変・・・だよねぇ。
悟天ってこんなに怖かったっけ??

次はいよいよ喧嘩だ・・・。
どんな喧嘩にしようか・・・。



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