夕飯が終わって、悟天も家へと帰っていった。
とトランクスは部屋に入り、くつろいでいた。
トランクスがベッドに横たわりながら言う。

さん。ちょっと聞きたい事があるんですが・・・」

「?はい?」

「過去に・・・・・何があったんですか?」

「・・・・・・・・!!」

さんの声が出なくなったのは多分不安が大きすぎて
なったことだと思うんです。・・・どうですか?」

「・・・・・・・・・確かに。そのとおりかもしれません」

「よろしければ・・・、話してもらいたくて・・・」

「そうですね・・・。貴方になら話せる。え・・・と。どこから話せばいいかな・・・」








事件が起こった・・・                 6年前



「ただいまっ!!母さん!!」

玄関のドアを開けて元気なが走って帰ってきた。

「あら。おかえりなさい!どうしたの?嬉しそうね。」

笑顔のに、の母が笑顔を返しながら言う。

「あのねっ!!今日ねっ!学校で先生に褒められたんだよっ!は絵が上手って!!」

「うふふ。よかったわね。は前から絵が上手だもんね。母さんに、見せてくれるかしら?」

「うん!ちょっとむこうの部屋行ってて!こっち見ちゃだめだよっ!!」

「はいはい・・・・」



は誰よりも両親を愛していた。
とても優しい両親を・・・。

の母は言われたとおりむこうの部屋に行ってしまった。
・・・・・・・ここで行かせなければ・・・・・。





はウキウキしながら絵を大事そうに持って母のいる部屋に向かった。

「母さん!!もってきたよ!!これなの!見て!!」

はソファに横たわっている母に呼びかけた。だが、母の反応はない。

「??ねぇねぇ!母さん!寝ちゃったの?絵、持ってきたよ!」

はソファに近づく。

「??母さん・・・・・・?」

なぜか母の周りには赤い液体が飛び散っていた。

「ねぇ、母さん。これ・・・なに?」

は赤い液体に触れる。

「母さん・・・。これ・・・、生臭いよ・・・?なにこれ・・・?」





・・・・・・・・血?





「母さん?ねぇ!母さん!!?母さんってば!!なんで返事してくれないの!?やだよぉぉ!!!
死んじゃいやだよぉぉ!!まだ絵、見せてないよ!見てよぉぉぉぉ!!!!」

の目から涙があふれ出る。母の体にうずくまり、ずっと叫び続ける。
母の体が・・・氷のように冷たい。

「母さん!!!!!母さぁぁぁぁぁんっ・・・・・!!」




するとの母を照らしていた光だけがなくなった。
はそれに気づき、後ろを振り向く。
そこにたっていたのは、見たことのない男数人・・・。
服に血が飛び散っている。は足がすくんで動けなかった。
そこへ・・・

「ただいま」

の父が帰ってきた。
は、はっとなって

「父さんっっ!!助けてっ・・・!それに母さんが・・・母さんがぁぁ!!」

「・・・なんだい?母さんがどうかしたのかい?」

の父がそう言いながらこの部屋に入ってくる。

「な・・・・・・なんだ!!お前たちは!!」

父が男達に気づいて驚く。

「ちぃぃ・・・!!」

男達はタイミングが悪いと言わんばかりにの腕をつかむ。
そして男達全員でを動けなくして、ナイフを近づける。

「少しでも動いたらこいつ死ぬぜ?」

! やめろっ!その子は関係ないだろう!?なにが目的だ!!」

「あぁ?目的っつわれてもなぁ〜〜。俺達遊ぶ金が欲しくてよ〜〜。
見たところ、随分金持ちそうじゃねぇか。なぁ?」

「・・・金が目当てか!わかった!今もってくるからを離せっ!!」

「そうはいかねえんだよなぁぁ。大事な人質だしよぉ。それと言葉づかいには
気をつけたほうがいいぜ?こうなるからな」

男の一人がそういうと、の肩をナイフで思いきり刺す。


「・・・・・・・・・・・・っっっうわぁぁぁぁぁっっっっ!!」

!!」

の肩から血が勢いよく出る。

「おまえらぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

の父が男達に殴りかかる。すると男の中の一人が
銃を取り出し、発砲した。







・・・・・・・・・・・・ヅッッッ・・・!!






弾は父の心臓を貫き、床に落ちた。後に続くように父も倒れる。

「・・・・・・・・・・っ!!父さっ・・・・!」

「おぉお!!命中じゃん!!ナイ〜〜っス!!俺〜〜!!」

「このジジィなんかむかつくんだよなぁ。もうちっとやっとくか?」

そういうと男達はを離しての父を何度も何度もナイフで刺した。

「あ・・・・・・・・・・・・・あ、あ・・・・・」

は少しも動けなかった。肩の痛みなど忘れていた。

「ふぅぅ。これくらいかにゃぁぁ〜〜?すっきりした!」

そう男達が言うと何事もなかったかのように金を奪い、平然と逃げていった。




は動かない足を引きずりながら父の所へ近づいた。
父は動かない。

「・・・・・・・・・・・・父さん?」

動かない父から血のみが流れる。
はその時点で表情を失った。

「ね・・・ぇ。父さん。聞いて。私ね、今日学校の先生に褒められたんだよ。
絵が上手って。それでね、母さんと父さんに見せたいと思ったの。母さん・・・
眠いみたいだから・・・父さん見て?それとも父さんも・・・眠いの?
起きるまで待ってるから・・・必ず見てね。」



そうが言うと、父を母の”寝ている”ソファに押し寄せる。



「・・・・血、足りないから眠いの?それなら私のあげるよ・・・・・。だから元気・・・・に・・・」









パタ・・・・・・








は両親の間に倒れた。




「約束・・・・・・・だよ。い・つま・・で・・も・・・・・一・・緒にい・・・・・・・」




両親の血の中で、はずっとにぎっていた絵を離した・・・・・・・。







「・・・夫・・・い・・・?」

(えっ・・・・・・?)

「大丈夫かい?」



は気がつくと道路に倒れていた。

「驚いたよ〜〜。君血まみれで道路に倒れているんだもの。
死んでるかと思ったよ!お父さんとお母さんは?」

おじさんが聞く。は急いで辺りを見渡す。
ここ・・・・どこだ?たしか私は父さんや母さんと一緒に寝ていたはず・・・。


・・・・・・?


・・・声が・・・でない。


「?どうしたんだい?話したくないかい?それとも、話せないのかい?」

はこくんと頷く。

「そりゃまいったなぁぁ。じゃあちょっとこの紙に名前とか・・・なんでそんな怪我してるのか
かいてくれるかい?」

そういって、に紙とペンを渡すとはかきはじめた。



"ここどこですか?       
私、っていう家に    
住んでいるんですけど・・・  
気がついたら         
ここにいて・・・・・。    
                 
                              
名前は。        
この血はほとんど両親の血です。
私が怪我しているのは     
肩だけですから・・・  "   
   


おじさんがこの紙を見ると、驚いて目を丸くした。

「・・・家の子かい?君の家は、ついさっき何者かによって爆発したよ・・・。
跡形もなくね・・・その時、君のご両親も中にいたらしい・・・。恐らく巻き込まれている。・・・もしかしたら君は
爆風でここまで飛ばされたのかもしれないな・・・。よく無事でいられたもんだ・・・」


?何?この人何言ってるの?爆発・・・?家が?
誰が?母さんは?父さんは?死んだの?



は頭が混乱してその場から全速力で駆け出した。

「あ・・・ちょっと!君・・・・!?」

おじさんの呼ぶ声など聞こえなかった。
何とか家に着いたかと思うと、そこは焼け野原だった。
何もない・・・・・。真っ黒な”家”・・・・・。
私は全てを失った。




それからずっと・・・幸せという言葉と出会うことはなかった。








                        6年後・・・・・

「そうですか・・・。そんなことが・・・。」

トランクスが言う。

「うん。結局絵を見てもらう前に死んじゃったんだけど・・・。
見て欲しかったな。燃えちゃった・・・・・。」

「・・・・・・・・・」

さん」

「えっ?」

「今は・・・・・幸せですか?」

「今・・・・・?幸せだな。やっとちゃんとした人間として見られた感じで・・・」

「もうそんな思いは俺が絶対にさせません。だから・・・・・・」

「っ?」

「っっっ!!」

トランクスがを引き寄せる。

「俺と・・・これからずっと一緒にいてください」

真剣な顔でトランクスが言う。
は驚かなかった。

「うん・・・・・。一緒にいるよ・・・。ずっと・・・。ずっとね・・・。」




やっぱり・・・幸せが来ない日なんて今日で最後だっ・・・・・。
これからはずっとトランクスと一緒だから・・・・・・。





                                   END

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ん〜〜。終わったなぁぁ。
なんか変な終わり方・・・(汗
なんでいきなりトランクス告白する!?
治療した後話聞かせてもらっただけじゃねーか!!
一目ぼれってやつか・・・!?

それはさておき・・・。
私6年前の内容書いてるときに
「なんかずっと殺人話で終わらせてもいいかな」
って思ったんですよ!!本気で!!
私恋愛系書くの苦手なんで・・・・・・(汗
殺人のほうが結構楽かな?
でも最初のページに「恋愛系・・・?」ってちょぴっと
書いちゃったんでむりやりと・・・・・。

トランクスとの甘い恋愛をお望みだった方!!
本当にすみません〜〜〜〜(号泣

次は不良主人公物語にしてみようかな?
戦闘系なのでもちろん血・出ます。
お楽しみに!?
       











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