ーーここはどこ?−−

 ーー私は・・・誰?−−

 ーー生きる目的を・・・・・教えてーー











彼女の名前は
6年前の事件で、
・・・・・・・・表情を、そして声も失った・・・・。

それからというもの、彼女には「幸せ」という言葉と
・・・出会うことはなかった。


しかし、それも今日で終わりかもしれない。







ある日・・・

はいつもと同じように壁に寄りかかり
座りながら通り過ぎる人をぼんやり眺めていた。
すると・・・

「なぁ、姉ちゃん。そんなとこで何やってんだぁ?」

いかにも柄の悪そうな男が5人。

「一人で寂しいんだろぉ?だったら俺らと遊ばねぇ??」

聞き慣れたな。この台詞・・・。
何十回目か覚えていない。

は男達を睨み付けた・・・つもりだった。
もちろん男達は睨み付けられたことなど気づくはずがない。

「もたもたすんなよ。俺らといると楽しいぜ?」

少しいらついてきた男一人が言う。

今日のはしつこいんだな・・・。
いつもだったらあっさり帰ってくれるのに・・・。

がそう思った瞬間、強引に腕を捕まれ連れて行かれそうになった。

(・・・・・!!)

「シカトしてんじゃねぇよっ!いいから来いっっ!!」

は5人の男に無理矢理連れて行かれそうになった。
振りほどこうにも全く動かない。
は話せない。つまり助けも呼べない。

(助けてっ・・・!)

心の中で必死に叫ぶ

「こいつかなり可愛いから儲かるんじゃねぇの!?」

”儲かる”!?それ・・・はどういうこと!?
は激しく抵抗する。

「っせぇな!!てめえは少し黙ってろ!!」

男の中の一人が に殴りかかる。
は怖くて目をぎゅっと閉じた。
その時、

「やめろ」

(え・・・?)
男の人の声・・・。目をそっと開けてみる。

「あぁ!?やめろだぁ!?てめぇ何様のつもりだコラァ!!」

5人の中の一人が言う。
そんな言葉は気にせずに、 がみた男の人・・・。

・・・綺麗な紫色の髪。整った顔。
すべてがかっこいい人・・・。

「彼女は何で抵抗していたと思う?」

その人が言う。

「嫌だから・・・、抵抗していたんじゃないのか?」

「あぁぁ!?てめぇいきなり説教かぁ!!??マジでなめんなコラァァ!」

「まともに話すことも出来ないのか?」

完全にキレた男達に対して、涼しい顔で話す男の人。

「て・・・・っめぇ!!ぶち殺す!」

男達がナイフをもって男の人に襲いかかる。

(逃げてぇぇぇーーー!!)

が心の中で叫ぶ。


一瞬だった。
5人の男が山積みで倒れていた。
あの男の人だけが・・・、静かに立っている。
はポカン・・・とするしかなかった。
男の人がこっちに来る。

「大丈夫ですか?」

手を差し出される。
は大丈夫・という仕草をしながら立ち上がろうとした。
? 立てない。
もしやこれは・・・

♪腰〜、腰腰腰ィ〜♪腰がぁぁ〜〜、抜けちゃったのよぉぉん♪

ってやつか!?
そう は思った。
腰が抜けたのには違いないが
上の歌はどうかと思う。
・・・っとそんなこと言っている場合ではない。

「え・・・と、もしかして立てないんじゃ・・・」

男の人が言う。
見事一発ジャストミート。
この人結構鋭いんだな・・・。

「それなら俺が運んであげますよ。さっ、捕まってください。」

この一言は鼻血噴射レベルの一言だった。
がさすがに焦って大丈夫・っと腕を振って見せた。

「でも放っておくワケにもいきませんし」

男の人は を勢い良くお姫様抱っこすると
にこっと笑って

「ちょっと怖いかもしれませんけど頑張ってください」

っと言って走り出した。
勿論、落ちそうで怖い。
振動がすごく来る・・・。
振動が・・・振ど・・・振・・・。
振動がなくなった・・・?
嘘・・・、なんで?
が男の人の足下を見てみる。
足デカっっっ!!

・・・そうではない。

街が小さいのだ。
すごい早さで移動していて・・・。
これはひょっとすると・・・

(飛んでる!!??)

えっ?なんで!?何でこの人飛べるの!?
嫌、そんなことより本当に怖い!!!
が怯えていると

「着きましたよ」

男の人が言う。静かに地上に降りて
をおろす。
綺麗なところ・・・。

「ここ、俺ん家なんです。」

へぇ、ここが・・・ってえぇ!!?
デカっ・・・・・!
お金持ちなんだ。この人・・・。

「さぁ、中に入りましょう」

少し緊張しながら は中に入っていった。
中も綺麗・・・。広い・・・。
落ち着くなぁ。私も前までこんな風に・・・・・・・
は少し悲しくなった。

すると・・・

「トッッッランクス君〜〜〜〜!!」

かけ声と共に、黒髪の男の人が
助けてくれた男の人にスクリューパンチを喰らわせた。
・・・これは痛い。
そういえば・・・、今この人トランクスって言った?

「・・・・・悟天。」

パンチされたところを押さえながら
男の人が言う。
こっちは悟天・・・?
トランクスと悟天って言うんだ。
悟天・・・珍しい名前。

「ひどいよっ!トランクス君!さっきブルマさんが
バーベキューやるって言ってたのにトランクス君が
いないから皆待ってたんだよ!?」

「それは俺が悪いんじゃないだろ!?
俺が出かけてから母さんが提案したんだから
この俺が知るわけないだろ!!!!」

「とにかく急いで!!バーベキュー始まっちゃうよぉぉ!!」

「お・おい。悟天・・・・・!!」

悟天という人がトランクスという人を
引っ張っている。
・・・それよか、さっきのトランクスという人の
話し方、さっきとは随分違うなぁぁ。
話しにくい人と思ってたけど、全然そうじゃないみたい・・・。

その時、悟天が に気付く。

「あれれ!?ねぇ、君誰??」

今まで気付かなかったのかよ・・・。
存在うすいなぁ。私・・・・・。

「こ・・・ら!!悟天!敬語つかえっっつーの!!」

トランクスが言う。

「お堅いなぁ、トランクス君。ねぇねぇ、名前教えてよ!」

悟天が言う。
は口をパクパクさせながら
名前を伝えようとする。

「?? 何やってんの?」

と、悟天。
は頑張っているつもりだが、
二人からしては遊んでるようにしか見えない。

「ど・どうしたんですか?名前を・・・言いたくありませんか?
すいません。でもなんて呼べばいいか困っちゃって・・・。」

(ち、違ぅぅぅ!!私は・・・その・・・!!)
  ーーーー話すこともできないーーーー

「何か君暗いね?笑ってみてよ!!絶対可愛いって!!」

・・・・・暗い。
それもそうだ・・・。表情がないもの。
6年前の事件・・・、悲しかった顔がそのまま固定している。
笑う・・・?”やり方”も忘れた・・・。
泣きたい・・・。泣けない・・・。
機械同然だよね・・・。

気がつくと、 はしゃがんで
心は泣いていた。
表情はそのまま。

「あんた達、そんなところで何やってんの?」

いきなり女の人の声・・・。

「! 母さん・・・」

「ブルマさん!!」

「悟天君がトランクス呼びに行ったから
待ってたんだけど、いつまでたっても戻ってこないんですもの」

ブルマ・・・?母さん・・・?
っということは、この人トランクスのお母さん?

「あら?ねぇ、この子誰?」

ブルマが に気付く。
は顔を上げ、無駄と分かっていても
口を動かしながらお辞儀する。

「・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・」

「・・・ねぇ、もしかして貴方話せないの?」

はやっと分かってもらえたのと、
話せない悲しみでなんだか複雑な気分だった・・・。

「えっ!?君話せなかったの!?」

悟天が言う。

「俺達何も知らずに・・・・・」

今度はトランクス。

「あんた達馬っっ鹿じゃないの!?
この子頑張って何かを伝えようとしてたんでしょ!?
少しは考えなさい!!
この子がどんなに苦しかったか・悲しかったか・・・」

ブルマが怒った口調で言う。
そして を優しく抱きしめる。
二人は何も言えなかった。・・・気付いてあげられなかった。

「ごめんね・・・」

「本当にすいませんでした・・・」

二人は何度もその言葉を繰り返す。
は慌てて首を横に振る。

「さて・・・っ、こんなところで立ち話もなんだし、
貴方もバーベキューしましょっ♪こっちよっ♪」

ブルマが を連れていく。
トランクスと悟天はそのままそこに立っていた。

「ねぇ、トランクス君?」

「何だ?悟天・・・」

「もしかして、同じ事考えてる?」

「そうかもな」

「あの子が話せなくなった原因は・・・」

「ストレスか大きなショック・・・」

「・・・・・つまり」

「あの子の過去はきっと辛かったんだ・・・。
それを俺達が変えてあげれば・・・」

少しの間、沈黙が流れる・・・。
トランクスと悟天が顔を合わせる。
にっと笑って二人が言う。


     ーーーーーーーーあの子の声を・・・・・・・・取り戻す!!!ーーーーーーーー






















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ふにゃぁぁぁ!!夢小説初めて作ったから難しいぃぃ〜〜(汗)
なんか話矛盾してますよねぇぇ(^^;)
次の話では、声を取り戻すためにトラ天頑張ります!!
一体どうやって・・・!?     お楽しみに♪



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